インプラント専門施設 – トラブル原因にみる安全治療に必要な設備

インプラント治療に必要な設備の揃った施設の有無は大切です

インプラントのトラブルや事故の報告を耳にし、インプラント治療に不安を感じている人もいらっしゃるかと思います。インプラント治療は医師が行うものですから、医師の技術や安全への配慮は、治療の結果を左右する要因のひとつとなります。

しかし、インプラント治療の事故やトラブルの原因をみていくと、医師の技術に加え、インプラント治療のための設備や体制の重要性がわかります。

【歯科CT】あれば防げた！？インプラントの死亡事故

東京の歯科医院で、2007年にインプラント治療による死亡事故が起こっています。下あごに走る動脈を傷つけたことが原因で起こった事故ですが、CT撮影を行っていれば防ぐことができた事故だとも言われています。
現在、リスク回避のためのCT撮影は当たり前になってきていますが、インプラント治療を行う全ての歯科にCTが設置されているわけではありません。パノラマレントゲンの情報だけで、治療を行っている歯科があるのも事実です。

【衛生管理体制】歯科が原因のインプラント感染も起きています

インプラントの細菌感染は、インプラントの脱落を招き、失敗の大きな要因になっています。
インプラントの感染を防ぐには、自身のメンテナンスも大切なのですが、歯科医院の衛生管理も重要です。専用の手術室を設け、滅菌システムを導入している医院もあれば、一般的な診療を行っている診察台で手術を行い、衛生管理が十分に行われていない医院もあるのが事実です。衛生管理を徹底している歯科医院では、極力使い捨て（ディスポーザブル）のものを使用し、菌を持ちこまない努力をしています。

【全身管理体制】全身疾患が原因となるトラブル

高血圧や脳血管障害などの全身疾患がある場合、インプラント手術に限らず、外科手術においてのリスクは高くなり、全身症状の管理が必要になります。
そのため、全身疾患のある人は特に、インプラント治療を行う設備に加え、血圧や心電図、動脈血酸素飽和度などを管理し、急な異変に対応できる体制が必要でしょう。

【カウンセリング体制】説明不足によるトラブル

インプラント治療は、リスクや治療を把握したうえで、納得して治療にのぞむ必要があります。
そのため、カウンセリングはプライバシーが守られ、不安やわからないことを質問できる環境で行うことが最善でしょう。
医師の説明不足によって起きたインプラントトラブルは多く、治療に関するトラブルだけでなく、費用や契約に関するトラブルもあります。
近年は、専用のカウンセリングルームを設置する医院も多いです。相談しやすい環境作りも、インプラント治療には大切なことでしょう。

インプラント専用施設が増加している理由

インプラント治療のための専用設備を整えた歯科医院が増えています。安全に配慮しインプラント治療を行うためには、相応の歯科設備も必要です。
インプラント治療は外科手術ですから、設備整備の有無は医院が万一に備えているかを知るポイントともなり、このような環境で治療を受ける選択が望ましいでしょう。

近年、多くの歯科医院でホームページを開設しています。実際に、歯科医院の設備を写真などで確認できますから、歯科選びの参考にすると良いでしょう。